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ステージに解き放たれたフェスの方向性
めいろっくP
『
【アイドルマスター】WORLD'S END SUPERNOVA(Philharmonic or die)
』
(2010.09.16 up)
「フェス感」ってなんだろう。
めいろっくPから届いた先行作品は、
幾千幾万の言葉を費やすよりも明瞭にその疑問に対して回答してくれた。
春香と千早が描く光景は、「断片の連続」である。
それでいて、断絶を感じさせない何かがここにはある。
日々繰り返すステージ。それは個々に見れば断片でしかない。
でも二人がステージで過ごした時間全体を眺めれば、
そこには連綿と紡いできた道筋がある。
そのとき、この作品はただの断片の連続から、象徴化された二人の風景へと変化する。
そう、このステージは二人のこれまで歩いてきた道が、
わずか6分に濃縮され、爆発し、光り輝いた様なのだ。
溶け込んだ様々な想い。昇華するシンプルで、当たり前で、かけがえのない感情。
それこそがこの作品を彩る光であり、めいろっくPならではの世界。
それは、観る側も同じなのである。
フェスとは、ありふれた日常の中にある特別な場所なのだと思う。
僕らが日々を過ごす中で積み重ねた感情が、想いが、濃縮され解き放たれる場所。
様々に異なりながらも、漠然と共有できる感情を一つのステージに集めてみよう。
そうすれば、そこはきっとみんなの特別な空間になるはずだ。
そんな日常の果てに描く憧憬。それこそが「フェス感」なのではないだろうか。
(damehumanoid)
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